財布の材質で金運アップ!?
お財布はお金を入れるものですから当然金運とも深く関わっているため、お財布に関する風水の本は想像以上にたくさんあります。女性雑誌やマネー系雑誌でも、お財布に関しては「運のいい財布・悪い財布」のようなかたちでしばしば特集記事が掲載されています。
そうした記事にはたいてい、「NG財布」「運の悪い財布」に関してこれでもかというほど説明があるものです。「レシートや割引券、ポイントカードなどでパンパン」「ボロボロになった汚い財布」などについてはもう説明されなくてもおわかりですよね。ここでは、風水による財布選びや使い始めの開運方法など、「金運アップのためにはどうしたら良いか」に注目して情報を集めてあります。
「お金が逃げていくお財布とは」で少々NG財布について触れますが、他はすべて開運、運気アップのための楽しい風水術です。風水は楽しまないことには続かないものですから、たくさんの風水術をその理由と共に集めました。新しいお財布を買おうかな、と考えている人は参考にできることがきっとあるはずです。
また、しばらく同じお財布を使っている人ならお財布を新調したくなると思いますよ。自分にできそうなもの、ワクワクするもの、ピンとくるものがあったら実践してみてください。お財布の風水環境を整えて、たくさんのお金を呼び込みましょう!
財布の素材で運気アップ
風水を意識した財布選びにおいて、素材は重要なポイントになります。なぜなら、素材によって財布の印象はまったく違うものになるからです。
「お金持ちになりたければお金持ちのように振る舞う」と風水ではいいます。お金がないから安い素材の財布を買うのではなく、お金持ちになるために素材の良い財布を買うと考えましょう。
財布と同じイメージの金運になる
財布の印象は素材に大きく左右されます。風水では財布は「お金のおうち」と考えますから、その人が持っている財布のイメージがそのまま「お金の居心地」につながります。つまり持っている財布の印象はそのままその人の金運というわけです。
素材が良質で高級感のある財布ならお金も居心地良く過ごすことができるので金運も上がりますが、ビニール素材などの安っぽい印象を与える財布だとしたら、お金は居心地が悪くてすぐに出ていきたくなるため金運は下がる一方になると風水では考えます。
今自分が使っている財布のイメージはいかがですか?お金が「帰ってきたい」「友達も連れてきたい」と感じるような財布でしょうか?
慎重に素材選びをして、お金がたくさんの友達を呼んでくるような、素敵な「お金のおうち」にしましょう。
皮革製品の財布の特徴
牛革の財布
牛は古代中国では豊かさの象徴だったので、財布の素材として牛革は風水的に貯蓄運がアップするとされます。また、五行に当てはめると牛は「土」の気を持つため「安定してエネルギーを蓄える素材」と言えるでしょう。
日本ではほとんどが輸入の牛革になりますが、世界では牛革の生産が安定しているため比較的安価な物も多いです。中にはカーフのような高級品もあるので予算や好みの革質に応じて選べるのも魅力!
【牛革の種類】
○カーフ
生後6ヶ月に満たない子牛の皮を加工したもの。乳牛種の雄が多く用いられる。薄手できめ細かく、柔らかくなめらか。もっとも上質な牛革とされている。
○キップ
生後6ヶ月~2年の若い牛の皮から作られた革。カーフより厚みがある。カーフに次いで上質な革で、きめ細かくなめらか。
○カウ
生後2年くらいの出産経験がある雌牛の皮から作られる革。厚みがあり丈夫で、なめらかなのが特徴。
○ステア
生後3~6ヶ月に去勢した、2才以上の雄の革から作られる。厚手で丈夫。カーフやキップよりも表面のキメは荒くなるが耐久性がある。
○ブル
生後3年以上の雄の皮から作られる革。厚みがあり丈夫なのが特徴。
馬革の財布
馬は十二支のひとつなのでおめでたい動物とされていて、南の方位を司っています。風水的に南はインスピレーションや美に関する方位になるため馬革の財布はインスピレーションが必要なギャンブル運や女性の美容に関する運をアップさせます。
また風水では馬蹄形を「入ってきた良い物を逃がさない形」として開運グッズとして使いますから、馬は風水ではとても良いモチーフとされています。
ただし注意が必要なのは、馬は五行で「火」の気を持つモチーフになっていること。お金に関することで「火」の気があるとお金を燃やしてしまうため一気にお金がなくなると言われることがあります。赤い財布が強い「火」の気を持つため風水では良くないとされるのと同じ理由です。
風水師の先生たちが書かれた財布に関する本に「馬革の財布は良くない」とは書かれていませんが、五行思想から考えると、馬革はお財布ではなくバッグなど他のもので持っていた方が良いのかもしれません。
【馬革の種類】
○ホースハイド
馬の背から作られた革。牛革に比べると線維密度が低いため強度は弱い。柔らかくしなやか。
○ホースフロント
若い馬の首から作られた革。なめらかできめ細かいのが特徴。
○ポニーレザー
ポニーという小さな身体を持つ種類の馬から作った革。柔らかく軽いのが特徴。
馬のおしりの部分の皮で、強度が高い。他の馬革は牛革より弱いが、コードバンだけは牛革の数倍の強度がある。生産の少ない馬革の中でわずか10%程度しか取れないことから希少価値が高く、高給ランドセルや財布に使われることが多い。使い込むと光沢が増して美しくなる。
豚革の財布
豚はよく食べてすくすく育ち、多産であることから風水では「健康運」「家庭運」をアップするモチーフとなります。五行では牛と同じように「土」の気を持ちますので財布の素材としてもお勧めできます。
豚革は輸出されるほど日本国内で生産されていて、国内の豚革はほとんどが国産といえます。軽くて摩擦に強く丈夫なのでバッグや財布の裏地にも向いている素材です。表面は、見た目に3つのポツポツした毛穴が1組になったものが規則的に並び豚革とわかります。
【豚革の種類】
○ピッグスエード
豚の皮を加工するときに裏側を起毛させたもの。豚革の特徴の毛穴が目立たなくなり高級感があるため人気がある。
○アメ豚
豚の皮を加工するときにタンニンでなめし、アニリンという染料を使って飴色に仕上げた革。明るいキャメル色が使っていくうちに深みを増した色になるところが人気。
蛇革の財布
蛇は風水では「トラブル回避」「人間関係を良くする」モチーフとされます。五行では「金」の気を持つとされますからまさに金運アップのための財布となるでしょう。
ただし気をつけなくてはならないことがあります。蛇革のパワーはとても強いので、しっかりとした金銭感覚を持っている人でないと上手に扱うことができないということです。「金」の気は「土」の気と違い、お金を蓄えるという力よりもお金を循環させる力が強いのです。
蛇のパワーで人脈が広がるのですが、同時に出費も増えてしまいます。蛇革の財布はお金の出入りが激しい財布と言えるでしょう。敏腕の経営者など、日頃から大きなお金を上手に扱える人には良い素材ですが、一般的な人には向かないかも!
羊革の財布
中国で羊は十二支のひとつでもあるおめでたい動物とされています。群れで生活することから人脈を築いて人から信頼され支援されるようになる、身近な人との愛情を深めると言われます。
五行では「水」の気を持つため恋愛運や友情運に関わっています。女性が恋愛運アップしたいときや男性が人脈や信頼を得たいときにお勧めの素材と言えるでしょう。羊革は摩擦に弱くあまり強度も優れていないため、手触りや革の質感にこだわる人が持つための高級な財布となります。
【羊革の素材】
○ベビーラムスキン
生後半年以内の羊の皮で作られた羊革。非常に柔らかく手触りが良い。殺すのではなく生後間もなく死亡してしまった赤ちゃんを使うため希少性が高い最高級品。
○ラムスキン
生後1年以内の羊の皮で作られた羊革。きめ細かく柔らかく手触りが良いのが特徴。
○シープスキン
生後1年以上の羊から作られた羊革。柔らかく手触りが良い。ムートンとしても知られています。
オーストリッチ(駝鳥)革の財布
オーストリッチは鳥ですから、酉(とり)の文字からもわかるように西の方位と関係し、風水では金運をアップすることができると考えられます。五行でいうと鳥は蛇と同様に「金」の気を持ちます。
ですから、蛇革同様に、とても強いパワーがあります。お金のパワーに振り回されないだけの金銭感覚を持った人ならオーストリッチや蛇革の財布で金運を強くすることができますが、一般的な人には少々パワーが強すぎる財布となる怖れはありますね。やはり経営者など、大きなお金を動かしても動じない人に向いている財布の素材と言えるでしょう。
オーストリッチの革には軸痕(クイルマーク)と呼ばれる羽毛を抜いた痕があるのが特徴です。鳥類でもっとも大きな身体をしているオーストリッチの革は強靱で手触りも良く、高級皮革として財布やバッグに使われています。
ワニ革の財布
クロコダイル(ワニ革)の財布と風水の関係は、Dr.コパ氏の著書「Dr.コパのお財布風水」の中で「ヘビ革(バイソン)やワニ革(クロコ)などは虫類の革でできたお財布は、昔から金運を上げるとされてきました。それは、たしかにその通り」とご自身の経験を書かれています。
ワニ革の財布については風水的な言い伝えはこれといってないようです。「ワニは一度咥えたモノは話さないから、ワニ革の財布はお金(金運)を離さない」といった程度の、風水と関連しているとは思えない言い伝えしかみつけることができませんでした。
風水に関する多くの書籍を調べても、風水でワニがどのような位置づけにあるかということについての信憑性のある情報を得ることはできませんでしたのでなぜワニ革が金運をアップさせると言われてきたのかは不明です。しかしこうして見てみると、ワニ革やヘビ革、オーストリッチなど希少性が高く高級なものほど強いパワーを持っているように感じます。
Dr.コパ氏は自身の経験から「その通り」と書かれていますが、Dr.コパ氏のような人だからワニ革のパワーに負けることなく使いこなせたため金運アップにつながったのではないかと思います。
「金」の気を持つ蛇革の財布同様、ワニ革は財布の素材としては、一般の人にとってはパワーがありすぎるように感じますね。
風水的な考え方とは言えないかもしれませんが、「幸せなお金持ちとお財布の関係」を長年研究しているはづき虹映さんは著書「長財布のヒミツ」でこのように書かれています。ワニや蛇などの爬虫類素材の財布も見かけますが、希少動物の革をつかうと特別意識が強くなりすぎるので、あまりおすすめはできません。「自分だけは特別」と思い始めると危険信号。成り上がった人特有の、傲慢な波動が出やすくなります。
また、開運財布コンサルタントの佳山知未さんはワニ革の財布についてこのように書かれています。クロコダイルやオーストリッチはステータスのある人でないと「無理の気」が生じてしまうためNG。やはり金運アップのために爬虫類素材の財布を使うのは、少々危険なのかもしれませんね。
自然素材の財布の特徴
自然素材の財布は風水的に風通しが良く、「お金のおうち」として居心地の良い環境を作るといえます。逆に、ビニールや人工皮革の財布は風通しが悪く、五行では「火」の気を持っているためお金を燃やしてしまったり、お金が居心地悪く感じて出ていったまま帰ってこなかったりという状況を呼び込みますので風水ではNGです。
「風水では自然素材の財布が良い」というのはどの風水師の先生も同意見ですが、先ほど紹介した皮革製品の財布を除くと、木綿や麻などの布製のものが自然素材に当たります。
風水師の先生によって布の財布について意見が分かれています。Dr.コパ氏は「布の財布は良くない」としていますが、愛新覚羅ゆうはん氏は「本革や天然素材」としています。パワーの面で布の財布は皮革製品には劣るものの、気に入っている財布であれば問題ないようです。
「どうしてもお気に入りの財布を使いたい」という読者からの質問に対して「Dr.コパのお財布風水」の中でDr.コパ氏はこんなアドバイスをしています。
どんなに運のいいお財布を手に入れたとしても、大切に扱わなければせっかくの運も下がってしまいます。それよりは、お財布自体の運気はそれほどよくなかったとしても、自分が心底気に入ったお財布を大切に使い続けた方が運気アップにつながります。
風水的なパワーのないお財布の場合は、必ず厄落としカラーのラベンダー色と金運カラーの黄色、2色が使われた布や袋に包んだり、箱に入れたりするようにしてください。しかし、どんな気に入ったお財布でも、3年という運の期限があることを忘れてはいけません。役目を終えたお財布は使い続けないようにしてください。布の財布でとても気に入ったものがあれば、このようにして使うことでパワーを強化できるのですね。